【星空Blog】ペルセウス座流星群を楽しむ夜

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 2024年8月12日、夏の天体イベントの中で最も楽しみにしていた、「ペルセウス座流星群」を観察しました。ペルセウス座流星群は、「しぶんぎ座流星群」「ふたご座流星群」に並ぶ三大流星群の一つとして、多くの星空ファンが待ち望んでいる天体イベントです。流星群の観察は一瞬のチャンスを待つ粘り強さが必要ですが、その瞬間を迎えたときの感動は何とも言い難いものがあります。

 今回の観察では、そんな感動的な瞬間をいくつも目撃することができました。この記事では、茨城県大洗サンビーチ海水浴場での流星群観察の様子や、準備のポイントについて綴ります。星空好きの方や星空に興味のある方、ぜひ、日記感覚で読んでいただければ幸いです。

1. 観察の準備

 今年の夏、夜空を彩るペルセウス座流星群を観察するために、茨城県の大洗サンビーチを訪れました。観察場所の選定には悩みましたが、関東全体が曇りや雨の予報の中、少しでも良い条件を求めて辿り着いたのがこのビーチです。

 大洗サンビーチを選んだ一番の理由は、その見晴らしの良さ。水平線に遮るものがなく、多少の雲がかかっていても、広い視界が確保できるので流星を見逃す確率が減るのではないかと考えました。

 また、信頼している天気予報サイト「Windy」で唯一、茨城県の海岸沿いが比較的晴れ間が出るとの予報が出ていたことも大きな決め手です。天体観測をする方々の間ではお馴染みかもしれませんが、「Windy」は他の天気予報アプリに比べ、特に精度が高く感じられます。iPhoneの純正アプリやYahoo!天気も便利ですが、細かい気象変化を捉えたい時にはWindyが一番です。

 観察の準備としては、長時間座っても快適なようにレジャーシートと折りたたみ式の小さな椅子を持参しました。夜遅くまで外で過ごすことになるため、快適さは重要です。椅子に座りながら眺めたり、レジャーシートに寝転びながら眺めたり、体勢を変えながら星空を楽しみました。

2. 観察の様子

 夜10時半ごろ、大洗サンビーチに到着。観察を始めると、周りには花火を楽しむ大学生や、ゆったりとウォーキングをする人たちがいて、多少賑わいを感じました。予報を見事に的中させた「Windy」のおかげで、雲は全体の2割程度と少なく、広がる星空を前に心が躍りました。

 最初の30分で、なんと5〜6本もの流星が夜空を駆け抜けるのを確認。静かな波の音をBGMに夜空を見上げるだけで満足していましたが、一筋の光が夜空を駆け抜ける瞬間を目撃すると、やはり粘り強く待っていた甲斐があったと実感するものです。

 夏の夜は気温もちょうどよく、長時間快適に星を見続けることができます。波音や潮風に包まれながらの星空観察は、心の底からリラックスできる体験でした。結局、1時間以上も流星群を眺め続け、その間にかなりの数の流星を観測することができました。特に、一際大きく光りながら夜空を横切った流星は、思わず声を上げてしまうほど感動しました。

「大洗サンビーチ海水浴場」の総評

【良かった点】

• 見渡しがいい
 大洗サンビーチは水平線に遮るものがなく、流星を観察するには最適な場所でした。広い視界が確保できるため、流星を見逃すことなく楽しめました。

• 波の音や潮風が気持ちいい
 夜の静かな波の音と心地よい潮風が、観察の時間を一層贅沢なものにしてくれました。

【悪かった点】

• 治安に多少不安あり
 夜遅くの海岸ということで、多少治安の不安を感じる場面もあります。落ち着いて観察するためにも、周囲の注意が必要です。

• 周囲が明るい
 海岸沿いは、灯台や漁港などにより周囲の照明が明るく、完全な暗闇とはいきません。星空観察には少し不向きな部分もあるため、光害がない、できるだけ暗い場所を探す工夫が求められます。

3. まとめ

 大洗サンビーチでのペルセウス座流星群観察は、心地よい波音と潮風に包まれながら星空の美しさを存分に感じる時間となりました。次々と駆け抜ける流星を目撃するたびに、まるで星たちが、子供みたいに遊び回っているように感じました。

 観測場所については、周囲の環境に注意するなど工夫は必要ですが、見晴らしの良さを求めるにあたって、「海」は多くの方におすすめしたいスポットです。来年もまた、ペルセウス座流星群に出会える日が楽しみです。

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